今回は身内環境で遊ぶために使っている統率者の《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》デッキを紹介したい。
コンバットで勝つタイプの統率者である。プレイ方針もシンプルで扱いやすく、完走したときはとても爽快!
ブラケット4くらいを目指して構築している。
そんなわけで以下紹介である。
統率者『歓楽の神、ゼナゴス』のデッキリスト
執筆時点(2025/3/9)で霊気走破まで対応している。

《フルスロットル》入れた過ぎて採用
割とリセットが多めな身内環境なこともあり、復旧に寄与するカードを多めに採用している。
資産がモダンベースのため強化の余地ありまくりとなっている。
統率者『歓楽の神、ゼナゴス』デッキ解説
デッキの特徴
歓楽の神、ゼナゴス (3)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神
破壊不能
あなたの赤と緑への信心が7未満であるかぎり、歓楽の神、ゼナゴスはクリーチャーではない。
あなたのターン中の戦闘の開始時に、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで速攻を得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはそのクリーチャーのパワーである。6/5
ゼナゴスの誘発型能力によって強化したクリーチャーで相手を殴りきるデッキである。
ゼナゴス自身が場に出たら対処しづらい破壊不能のエンチャントということで、根本的な対処がされづらいのが強み。
そのうえで順調に展開できれば戦闘のみで5ターン目くらいまでに勝てることもあり、なにやら豪快な展開になるのが魅力である。
ゼナゴスの誘発型能力は戦闘のたびに誘発するため、戦闘を追加する効果が非常に有効となる。
急に一人ライフがなくなることもしばしば。回ると非常に爽快で明快なため大変気に入っている。
ただ一方で一直線な戦略であるため、除去や打ち消しの的になるとわりとキツイ。
簡単にはいかないこともあるが、そこらへんを含めて楽しめそうなら大変おすすめな統率者である。
おおまかなプレイの指針
- マナ加速
- 追加のマナ加速や妨害
- 《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》プレイ
- 5マナ以上のクリーチャーで戦闘
- アドバンテージを得たり膨大なマナを得たりして勝つ
ごく大まかに言うとこのような流れとなる。

3ターン目にゼナゴスが出て、4ターン目から強めのクリーチャーで殴り始められるとイイ感じ
役割ごとのカード紹介:マナ加速その1
以下、最初動に出したいカード群となる。
1マナのマナクリ
《極楽鳥/Birds of Paradise》、《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》、《エルフの神秘家/Elvish Mystic》、《ジョラーガの樹語り/Joraga Treespeaker》、《東屋のエルフ/Arbor Elf》が該当。
《東屋のエルフ/Arbor Elf》は《楽園の拡散/Utopia Sprawl》などと組み合わせると強い。伝説のクリーチャーが多いので《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》もイイ感じ。
《敏捷なこそ泥、ラガバン/Ragavan, Nimble Pilferer》
不確定ながらマナ加速できるかもしれない強力な1マナクリーチャー。
1マナエンチャント
《楽園の拡散/Utopia Sprawl》、《繁茂/Wild Growth》。
《太陽の指輪/Sol Ring》
統率者が重いため、引けてるとかなりアツい。継続してマナが出せる必要があるため、同じ1マナのマナファクトである《魔力の櫃/Mana Vault》は運用が難しいと判断し不採用としている。
マナ加速になる土地
《古えの墳墓/Ancient Tomb》、《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
役割ごとのカード紹介:マナ加速その2
もう一段階加速できるとアクション数が増やせてイイ感じ。
《ゴブリンの壊乱術士/Goblin Anarchomancer》
2マナのゴブリン。メダリオン効果で赤と緑のスペルも軽くなり便利。
《ロナスの狂信者/Fanatic of Rhonas》
2マナのマナクリ。獰猛達成で4マナ出るし、永遠で墓地から復帰もできるのでリセット後の復旧にも良い。
《ガイアの眼、グウェナ/Gwenna, Eyes of Gaea》
タップでクリーチャー専用の2マナが出るクリーチャー。パワー5以上のクリーチャー呪文を唱えるとアンタップできる。とりあえずゼナゴスを唱えるとアンタップする。
《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》
タップでクリーチャー専用の3マナが出るマナクリ。生き残ると強いが0/1というスタッツが辛いところ。
《運命の神、クローティス/Klothys, God of Destiny》
3マナのテーロス神。卓の墓地に依存するが色マナが出て便利。ほんのりとだが墓地対策、バーン、ライフゲインができる。ゼナゴス同様破壊不能なので全体破壊でリセットされたときの復旧に良い。
《鋭い目、ナイレア/Nylea, Keen-Eyed》
4マナのテーロス神。クリーチャーをすべて1マナ軽くできる。起動能力も偉い。これまた全体破壊でリセットされたときの復旧・クリーチャー確保に便利。
《カル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sisma》
パワー4以上のクリーチャー・カードを2マナ軽減する伝説のクリーチャー。マナ加速に加えコンバットにも寄与するのが良い。
《歪みを侵食する影/Shadow in the Warp》
3マナエンチャント。自ターンの最初のクリーチャー呪文を2マナ軽減。ついでに相手のノンクリーチャースペルに対してほんのりバーンできるので殴り切る助けになる(かも)。
《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》
クリーチャー専用でマナ加速できる土地。赤いクリーチャーには使いにくい。アンタップインには森が必要なので注意。
《輪作/Crop Rotation》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》や《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》を持ってこれば加速になる。
役割ごとのカード紹介:リソースの確保
《ドラゴンボーンの勇者/Dragonborn Champion》
4マナのドラゴン。1つの発生源が5点以上ダメージを与えるたびに1ドロー。比較的軽く、ゼナゴスの能力が使えれば1ドローは堅い。
《長老ガーガロス/Elder Gargaroth》
頼もしいボディと常盤木能力を備えた5マナビースト。誘発のモードは基本的にドローで、頭数が必要ならトークンを生成する。滅多にないがゲインもできる。
警戒がついているのが実は偉く、《ブラッドサースター/Bloodthirster》や《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》、《今を生きる/Seize the Day》を使ったクリーチャーの横にいると毎回戦闘に参加できるため複数回誘発させられる。
《常緑皮の熊/Evercoat Ursine》
5マナの眠たげなクマ。出たときに秘匿3×2が誘発し、戦闘ダメージを通すとひとつプレイできる。ボディーもそこそこ。
《最深の成長、オヘル・カスレム/Ojer Kaslem, Deepest Growth》
5マナのイクサラン神。戦闘ダメージが通るとそのダメージ分めくってクリーチャーと土地を1枚ずつ場に出せちゃう。死亡しても土地になり、パーマネントが10個あればクリーチャーに戻せる。《アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum》とフェッチランドをめくれると、追加戦闘ができる。個人的にはゼナゴスの次に出したいクリーチャー1位。
《狩人の眼識/Hunter’s Insight》
対象のクリーチャーが通したダメージ分ドローできる3マナインスタント。
《生命の遺産/Life’s Legacy》
サクッたクリーチャーのパワー分ドローできる2マナソーサリー。
《僻境への脱出/Escape to the Wilds》
5マナソーサリー。次のターンまで使える衝動ドロー+追加セットランド権付き。
《リシュカーの巧技/Rishkar’s Expertise》
6マナソーサリー。自軍の最大パワー参照でドロー+5マナ以下のスペルもタダで唱えられる。
《エント最後の進軍/Last March of the Ents》
激重8マナソーサリー。打ち消されないのがありがたい。自軍の最大タフネスを参照してドロー+手札のクリーチャー出し放題。
《豆の木をのぼれ/Up the Beanstalk》
5マナ以上の呪文を唱えると1ドローできるエンチャント。ゼナゴスで1ドローできるし、5マナ以上が多めなデッキなのでかなり便利。キャントリップ付きなのも偉い。
《グレートヘンジ/The Great Henge》
クリーチャーが出るたびに1ドローできるようになる伝説のアーティファクト。自軍のパワーを参照して軽減。戦闘後のメインフェイズなら2マナで唱えられることも多い。
《時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes》
4マナのプレインズウォーカー。-2起動でブーを生贄にするとパワー分ドローできる。
役割ごとのカード紹介:膨大なマナ確保
《エインシャント・カッパー・ドラゴン/Ancient Copper Dragon》
d20次第だが宝物をたくさん生成できる6マナドラゴン。
《無双の古きもの、クラウス/Klauth, Unrivaled Ancient》
攻撃誘発で大量にマナが出る伝説の7マナドラゴン。生成したマナは呪文専用なので注意。飛行速攻を持っており、4/4というサイズなので別のクリーチャーにゼナゴスの能力を使ってもOK。
《年老いた骨齧り/Old Gnawbone》
通った戦闘ダメージの総計だけ宝物を生成する伝説の7マナドラゴン。単体でも7/7飛行ということで戦闘後メインにだいたいなんでも唱えられる。
役割ごとのカード紹介:フィニッシャー
これ出せば勝ち!ということではないのだが、何人かは倒せたりする。
《地震土竜、アンズラグ/Anzrag, the Quake-Mole》
ブロックされると追加コンバットが得られる4マナのモグラ・神。7マナ払い起動するとブロックを強要できる。8/4というサイズなので一度ブロックされれば大ダメージを出せる。起動したうえで殺し爪やアイベックスでトランプルを付与できると場合によっては倒しきれるかも。
《クオーツウッドの壊し屋/Quartzwood Crasher》
トランプル持ちが戦闘ダメージを与えるとその総計だけのパワーとタフネスを持ったトークンを生成するビースト。追加コンバットできれば特大のビーストを並べられる。
《ブラッドサースター/Bloodthirster》
6マナの赤いデーモン。単独で追加コンバットができる。対戦相手が3人残っていれば毎回ゼナゴスの能力の対象に取ることで12点→24点→48点とパワーが増えるため1人倒せる。《Legolas’s Quick Reflexes》を使うと3体除去できる。
《草分けるアイベックス/Pathbreaker Ibex》
6マナのビースト。攻撃誘発で全体に最大のパワー分の修正とトランプルを付与できる。こいつ自身は3/3なのでゼナゴスの能力の対象にとってもイマイチだが追加コンバット絡めたりできると大ダメージが叩き出せる。
《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》
6マナの人間・バーバリアン。出たときの誘発でライブラリーの装備品を直接場に出せる。サーチ先は《エンバレスの宝剣/Embercleave》のみ採用。宝剣の誘発で伍堂に装備してゼナゴスの能力の対象にすることで8/8→16/16の状態で二段攻撃トランプルになり、1人倒せるダメージが出せる。
《アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum》
6マナのミノタウロス。メインフェイズ限定で上陸により追加コンバットが得られる。また攻撃回数に応じたパワーの修正も地味に効く(パワーの管理がややこしい)。オヘル・カスレムの誘発でフェッチランドと一緒に出せるとアツい。
《貪欲なティラノサウルス/Ravenous Tyrannosaurus》
6マナの恐竜。貪食3持ちで、攻撃するたびに対象のクリーチャーへパワー分ダメージ。更に余剰ダメージをコントローラーへ飛ばす。敵クリーチャーがいる状況で複数回攻撃できればかなり1人倒せるくらいダメージを飛ばせるかも。
役割ごとのカード紹介:サーチ
《輪作/Crop Rotation》
マナ加速用土地や《魂の洞窟/Cavern of Souls》にアクセスできる。
《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》
初動なら《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を持ってこれるサーチ。緑のクリーチャー限定なので注意。
《破滅の終焉/Finale of Devastation》
大量のマナを確保しておけばフィニッシュ手段にもなるソーサリー。墓地からもクリーチャーを出せる。
《緊急時/Time of Need》
伝説のクリーチャーへアクセスして手札へ加えられる2マナソーサリー。序盤のマナ加速から除去、フィニッシャーまで伝説のクリーチャーがいるので臨機応変に使おう。
《自然の秩序/Natural Order》
緑のクリーチャーを生贄にして緑のクリーチャーをサーチして場に出せる4マナソーサリー。
役割ごとのカード紹介:追加コンバット
《戦闘の祝賀者/Combat Celebrant》
督励で追加コンバットが得られる3マナクリーチャー。比較的軽め。序盤に出すことになった場合、生命の遺産で8ドローに替えるのもあり。
ソーサリー
《今を生きる/Seize the Day》、《連続突撃/Relentless Assault》、《最後の夜を一緒に/Last Night Together》、《フルスロットル/Full Throttle》を採用。
《追い討ち/Aggravated Assault》
3マナエンチャント。5マナ起動で自軍クリーチャーをすべてアンタップして追加コンバットを得られる。骨齧りとの組み合わで無限コンバットに。
役割ごとのカード紹介:妨害・その他
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
強力なアーティファクト対策。自分も《太陽の指輪/Sol Ring》などに干渉するので注意。
《落星の学者、ロクサーヌ/Roxanne, Starfall Savant》
お試し枠。出たときと攻撃時に隕石トークンを生成する。小粒クリーチャーの除去とマナ加速になる。
《暴れ狂うヤオ・グアイ/Rampaging Yao Guai》
お試し枠。場に出た自軍クリーチャーに+2/+0修正と速攻を付与する4マナのエンチャント・クリーチャー。死亡するとエンチャントとして場に戻るためリセット時にも復旧に寄与しそう。複数展開したときにゼナゴスの能力なしでも速攻で攻撃できる。
《巨大猿、コグラ/Kogla, the Titan Ape》
格闘によるクリーチャー除去兼攻撃時の置物除去ができるクリーチャー。デッキに人間が少ないので起動型能力はほとんど使えないが一応覚えておくと良いかも。
《永劫の勇気/Enduring Courage》
お試し枠。細かいマナファクトや宝物などのアーティファクト・トークンを一掃できるクリーチャー。
おわりに
ということで統率者デッキ《歓楽の神、ゼナゴス/Xenagos, God of Revels》の紹介であった。
コンバットで勝ちに向かう豪快なプレイ感が楽しいデッキなので、興味がある方は是非試していただきたい。

大変おすすめな統率者である!