このシリーズは、世界初のトレーディングカードゲームであるマジック・ザ・ギャザリング(MTG)のアートやフレイバーに無理やりメタルを紐付けて強引にオススメ曲を紹介する記事群である。
絆リス
緻密な世界観と魅力的なアートをベースとした圧倒的なフレイバーを持ったMTGを、より豊潤にしうる音楽であるメタル・ハードロックの数々を紹介していければと思う次第である。
これを読んでいただいたマジックプレイヤーが気に入ったメタルを見つけだすきっかけとなれば望外である。
【MTG】グリクシスシャドウとBaroness「Shock Me」【メタル】
死の影って強いよね
死の影はモダンを代表する強クリーチャーのひとつであろう。
プレイヤーのライフと引き換えに増え続けるサイズはプレッシャーを増し、1マナという圧倒的な軽さはいつでも出てこれる。
かのSuper Crazy Zooを皮切りにそのポテンシャルを発揮し、モダン環境にて存在感を示し始めたクリーチャーである。
メタゲームにもよるが、今となってはグリクシスシャドウが最も幅を効かせている死の影デッキだろう。
思考囲いからスタートし、ドローサポートを交えて、除去とカウンターを交えて強固に攻撃をしていくデッキである。
ライフロスをメリットに変える死の影の存在により、フェッチランドや通りの悪霊などを積極的に使用する。
キャントリップとして思考掃きを用いるため、多くのカードを墓地に送れる。そのため探査持ちのグルマグのアンコウも採用されている。
でかくなった死の影とティムールの激闘による素早いビートダウン、瞬唱の魔道士から得られるアドバンテージでのロングゲームと多彩に立ち回れるポテンシャルを持つ。
それにしてもショックランドをがんがんアンタップインできてしまうというのは、他のデッキではなかなか味わえないだろう。
まさしくShock Me…!
ということで今回紹介するのは、Baroness「Shock Me」である。
Baroness「Shock Me」を聴くべし
Baronessはアメリカのヘヴィメタルバンドである。
ツインギターは力強いリフとハーモニーを多彩に彩り、鮮烈なコードの展開や一筋縄では行かないリズムに不思議と惹きつけられてゆく。
中心人物であるジョンの荒々しいボーカルもかっこよいのである。
ということでオススメ曲のひとつであるShock MeのMVを紹介したい。
浮遊感のあるイントロからなだれ込む、小気味よくタイトなリフが心地よい。
Baronessはアートワークがすごい
アート好きなMTGプレイヤーに耳寄りなのがBaronessのアートワークがすごい、という話である。
ギターボーカルのジョン(John Baizley)がアートを手掛けており、精緻でどこか妖しさがある非常に素晴らしいジャケットを毎回提示してくるのである。
直近の5枚は「色」をテーマにしたアルバムであり、どれも少女たちが佇んでいるジャケットになっている。
他のアーティストへの作品提供も行っており、アート方面の活躍も今後期待したい。
個人的にはMTGでも描いてくれまいかと妄想しているアーティストの一人がJohn Baizleyである。
おわりに
ということで、死の影使い(に限らず)はBaronessを聴くべし、という話であった。
MTGを楽しみつつ、このBaronessの複雑で美しい音楽を是非堪能していただければ幸いである。