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MTGの公式サイト(英語)にて連載されていた、体系的MTGプレイング講座「Level One」を筆者の備忘メモとして翻訳・要約していく記録である。
筆者
そんなわけで要約と翻訳を掲載していく。
訳は誤りもあり得るので適宜原文にもあたってみていただきたい(そしてDeeplにかなり頼っている)。
参考
LEVEL ONE: THE FULL COURSEMTG(英語)
LEVEL ONE – 「FLEXIBILITY」柔軟性【要約】
【要約】内容はこんなかんじ
- 柔軟性を持ったカードをデッキに入れることでドローによるリスクを減らし、辻褄が会いやすくなる
- 一方で、パワーを犠牲にしうるためそういった選択肢を取るかどうか、精査が必要
- 柔軟性のある選択肢を知ろう
- モード呪文
- マナフラ受けのできるカード
- コストにXを含むカード
【翻訳】「FLEXIBILITY」柔軟性
ということで以下訳である。
当時のプレビューも兼ねている。
画像はMTGの公式サイトの原文ページより引用させていただいている。
Posted in Level One on September 14, 2015 By Reid Duke
序文
マジックで最も難しい質問に答えることは、細い線を辿ることについてだ。
それは「完璧なバランスのとり方」の話である。
パワーと一貫性、リスクとリターン、スピードと持続力。
マジックでバランスを取るためには、「柔軟性」が重要なコンセプトとなる。
柔軟なカードを選んだり、デッキの構造に柔軟性を持たせることで、リスクを減らし、一貫性を高めることができる。
言い換えれば、柔軟性は物事がうまくいかなくなるのを防ぐのに役立つ。
もし、柔軟性が過度のパワーを犠牲にしないのであれば、この機会に飛びつくべきだろう。
MODAL SPELLS モード呪文
モーダル・スペルとは、簡単に言えば、唱えるときに「モード」を選択するように求められるスペルのことだ。
《アブザンの魔除け/Abzan Charm》は、様々な状況下でのニーズに合わせて、3つの異なる選択肢を提供するという点で優れたカードである。
モード呪文は本来、非常に柔軟なカードである。
戦闘ステップの途中で?
+1/+1カウンターを2つ追加よう。
盤面の反対側に厄介なクリーチャーがいる?
それを追放する。
上記のどれでもない?
では2枚の新しいカードを手に入れよう。
《アブザンの魔除け/Abzan Charm》のモードを3つのカードに分けたとしたら、どれもスタンダードで対戦するには十分なものではないかもしれない。
しかし、すべての選択肢を1つのきちんとしたパッケージにまとめることで、このフォーマットにおける最高のカードの1つとなる。
アブザンのプレイヤーがどんな状況でも適切なツールを手に入れられる可能性が大幅に高まる。
私の意見では、《アブザンの魔除け/Abzan Charm》の柔軟性は、アブザンをスタンダードで最も成功したデッキにした要因のひとつだと思われる。
MANA SINKS マナフラ受け
マナフラ受けとは、それ自体は必ずしも高コストではないものの、ゲーム後半のシナリオで余ったマナを利用できるカードのことだ。
マナフラ受けは、マナフラッドに対する保険として、デッキの安定性を高める。
マナフラ受けは柔軟なカードである。
プレイするためのコストが高くなければ、デッキが遅くなったり、トップヘビーになったり、大量のマナに依存したりすることはない。
しかし、土地を引きすぎてしまった場合や、ゲームが終盤まで長引いてしまった場合などにも役立つ。
CARDS WITH “X” IN THE MANA COST マナコストに “x “を含むカード
マナシンクの一つのカテゴリーは、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》のようにマナコストに「X」を持つカードである。
「X」は柔軟性を意味する。
つまり、いくらマナを使っても、それに応じてカードの効果が変化するということだ。
《搭載歩行機械/Hangarback Walker》は、非常に優秀で柔軟性のあるカードだ。
2ターン目にすぐにプレイすることができるが、8ターン目にドローすれば、より大きな効果を得ることができる。
ENDLESS ONE 戦乱のゼンディカーのプレビュー《果てしなきもの/Endless One》
今日の戦乱のゼンディカーのプレビューカードは、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》と同じ流れを汲んでいる。
《果てしなきもの/Endless One》は、マナ・コストに「X」を持つクリーチャーでもある。
テンポを維持するために必要であれば、早い段階で唱えることができる。
しかし、ゲームの後半では、テーブル上で最大のクリーチャーになることも可能だ。
《果てしなきもの/Endless One》のようなカードの最大の魅力の1つは、マナカーブの穴を塞ぐことができることだ。
あなたの目標が、毎ターン、すべてのマナを使ってクリーチャーを唱えることだと想像してみてほしい。
理想的には、1ターン目に1マナのクリーチャーを、2ターン目に2マナのクリーチャーを、3ターン目に3マナのクリーチャーを……というように唱えたいものだ。
このチャンスを最大限に生かすために、それぞれのマナコストのクリーチャーをうまく組み合わせてデッキを構築する。
しかし、どうしても思った通りのドローができないゲームがあるものだ。
例えば、1マナ域と2マナ域のカードを持っていても、3マナ域がない。
また、5ターン目に土地のセットをできずに、マナカーブの上昇を続けることができないこともあるだろう。
《果てしなきもの/Endless One》は、これらのことが起こらないことを保証する。
どんなターンにも、どんな量のマナがあっても、そのマナを「《果てしなきもの/Endless One》に使うことができるのだ。
これが柔軟性の本当の素晴らしさで、ドローが完璧ではないゲームに役立つ。
これにより、悪い状況に陥る可能性を低くすることができ、毎回のゲームで使えるものを確保することができる。
柔軟性は、パワーと安定性のバランスをとるための重要な要素だ。
柔軟性のあるカードでプレイすれば、常に一貫性を高めることができますが、時にはパワーを犠牲にしなければならない。
2マナで《搭載歩行機械/Hangarback Walker》を唱えることができるが、通常は代わりに《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》を唱える方が良いだろう。
4マナで唱えることもできるが、《包囲サイ/Siege Rhino》の方がいいだろう。
《アブザンの魔除け/Abzan Charm》を使って《世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater》を処理することもできるが、《究極の価格/Ultimate Price》は基本的に1マナ少なくても同じ仕事をすることができる。
柔軟性のあるカードがあなたの期待を裏切ることはほとんどないが、そのターンにできる最善のプレイであることもほとんどない。
ありがたいことに、《果てしなきもの/Endless One》では、柔軟性のためにあまり多くのパワーを諦めることを強いられない。
確かに、4/4のカードに4マナを費やすのは《包囲サイ/Siege Rhino》のようにはいかないが、それでも良いレートであり、ボード上で最も大きなクリーチャーの1つになる可能性が高いのだ。
《果てしなきもの/Endless One》は無色であるという利点もあり、どのようなデッキでもプレイ可能で、《究極の価格/Ultimate Price》にも影響されず、『戦乱のゼンディカー』で登場する無色テーマのカードとも相性が良いと言える。
ただし、《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》や《議事会の自然主義者/Conclave Naturalists》で破壊されるようなアーティファクトではない。
最後に、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》と同様に、《果てしなきもの/Endless One》にも+1/+1カウンターがあり、アブザン一族やドロモカ一族のカードの多くと相性が良い。
《硬化した鱗/Hardened Scales》はその一例だ。
柔軟性のあるカードには常に注意を払うのが良い習慣だ。
《果てしなきもの/Endless One》にはその柔軟性が見られる。
さらに重要なのは、パワーと一貫性のバランスが取れた質の高いカードには柔軟性があるということだ。
《果てしなきもの/Endless One》のようなカードをデッキに入れることで、悪いドローの可能性を下げることができるが、パワー面でのコストはそれほどかからない。
まさにスラムダンクである!
おわりに
ということでLEVEL ONE プレイング学パート3の8回目「FLEXIBILITY」について要約・翻訳をしてみた。
今回は柔軟性のある選択肢を具体的な例とともに知ることができたはずだ。
今後のデッキ構築にて「バランスを取るために」必要かどうか、検討していこう。