絆リス
ともすれば現実に帰れなくなるほどの魅力に満ちたトレーディングカードゲームである。
筆者は2017年の11月頃に、たまたま18年振りにMTGに触れる機会があり、そのあまりの面白さから復帰に至った(今は主にモダンをプレイしている)。
今回は筆者のように最近MTGに復帰した方やMTGを始めたばかりの初心者、プレリリース初参加の方に向けて、プレリの概要から実際の雰囲気、その準備などを紹介をしたい。
次のプレリリースはストリクスヘイヴン!
開催期間:2021年4月16日(金)~22日(木)
ザ・ギャザリング エルドレインの王権 ブースターパック 日本語版
【MTG】プレリリースイベントへの準備、持ち物、雰囲気など【マジック:ザ・ギャザリング】
MTGプレリリースイベントの流れ
イベントの流れを以下に記す。
だいたいこんな感じである。
この時DCI番号ウィザーズ・アカウントを提示し、お金を払う。だいたい2500〜3000円程度である。
DCI番号はすでに廃止されている。
ウィザーズ・アカウントを用意し、なるべく『Magic: The Gathering Companion』アプリをスマホにインストールして行くことをおすすめしたい。
参考
MAGIC: THE GATHERING COMPANIONMTG公式
参考
プレインズウォーカーポイントシステムが5月27日で廃止に。今後のイベント参加はDCI番号ではなく、ウィザーズアカウントが必須にイゼ速
そしてパックの入ったボックスを受け取る。
お店側でマッチングしてくれるので、その発表に従い指定の席を探す。準備ができたら対戦開始となる。1試合につき50分である。
知っておくといいこと
あまり気構える必要はないが、知っておくと色々スムーズなことを以下に記載する。
DCI番号を用意すべし →2021年以降はウィザーズ・アカウントを用意すべし
2021年5月から、DCI番号は使えなくなる。
ウィザーズアカウント とMTGコンパニオンアプリを使用して大会が運営されるようになるようである。
DCI番号を用意するために、公式サイトから必要な登録情報を入力すべし。
この番号はMTGの各種イベント参加に必要になる。また作成したアカウントに自分の戦績が記録されていく。
受付時に紙に書くなりするので、すぐ書けるようにしておくと吉。
余裕を持って、事前に登録を済ませておくことを推奨する。
そもそもプレリってなんだ?
プレリとはプレリリースイベントの略である。その名の通りMTGの新セットの発売前に行われるカジュアルなイベントである。
新セット発売の1週間前に実施されるのが通例である。
どんな雰囲気?
ワイワイ楽しむイベント、という向きが強いと思われる。
新セットを開封し、それらのカードでデッキを組んで対戦を行うちょっとしたお祭り感があり、筆者も毎回楽しみでならない。
気負わずに参加されたし。
ちなみに前回筆者が参加した時には、「初めてMTGの対戦をするんですよ」とおっしゃっている方も見受けられた。
それくらい誰でも参加できるイベントなのである。
どれくらいの時間がかかる?
対戦回数にもよるが、だいたい4〜5時間かかる。
対戦回数は概ね3〜4回である。
そこそこ長いので、水分補給などできるようにしておくと良いかもしれない。
どれくらいの人数が集まる?
ショップ単位で実施されるイベントなため、ショップの規模による。
晴れる屋のような大手だと数百名規模になるし、こじんまりとしたお店では10名前後のところもあるだろう。
筆者は30名規模のショップと100名規模のショップのプレリに参加したことがある。
対戦ルールは?
その場でデッキを組む、ということでフォーマットは「リミテッド」である。
その中の「シールド」というルールで行われる。
シールドはその場で開封した6パックから40枚以上のデッキを組むルールである。
プレリでは上記の6パックに加え、更にプロモカードと呼ばれるおまけのフォイルカードが付き、それも対戦に使用できる。
プロモカードは通常1枚付き、そのセットのレアか神話レアからランダムに選ばれる(なんらかのテーマに沿ったプロモのこともある)。稀にセット次第では枚数が変動する。筆者の参加したドミナリアでは2枚となっていた。
また基本土地はショップから貸し出しがあるので持っていかなくても良い(ちゃんと返却すべし)。
デッキの組み方は?
実はプレリのボックス内に指南書が封入されている。
それに沿って構築すれば大きな失敗にはならないだろう。
クリーチャーの選出の基準は、はじめはよくわからなかったりする。
しかしとりあえず枚数的に上記の指針に添えるかどうかはチェックしてから色を選ぶといいだろう。
こういった部分を対戦後に対戦相手と意見交換したりするのもプレリの楽しみの一つである。
持って行くといいもの
スリーブ
カードを保護するためのものである。カードは傷つきやすく折れやすい。せっかくなら綺麗に残すべきだろう。場合によっては高額カードを引き当てるかもしれない。
イベントはショップで行われるため、スリーブはその場で調達可能である。
個別に紹介した記事はこちら↓。
メモ帳とボールペン(ライフカウンター)
対外戦では、きちんとライフを管理すべし。
メモ帳とボールペンによってしっかり管理する必要がある。
とは言えプレリはカジュアルなイベントであり、プラスチックのライフカウンターやスマホのアプリを使用する人も見られるし、それらでも全く問題ない。
以下のものはデッキケースにも収まるサイズで持ち運びにも良いと筆者の友人が愛用している。
ちなみに筆者は友人と遊ぶ時にこのアプリを利用している。
最近は公式からMTGコンパニオンアプリが出ているので、そちらを導入しておくと良いだろう。
またプレリのボックスに入っている20面ダイスがあれば自分のライフは管理できるので、それでも問題ない。
サイコロやおはじき
対戦時、先行後攻を決めるためによくサイコロが使用される。
またMTGでは何かとカウンター(プレインズウォーカーの忠誠度カウンターや+1/+1カウンター、蓄積カウンターなど)を使う。トークンもよく必要になる。パックにトークンは入っているが、確実に揃うわけではないので何かしらの置物があると目印になって便利である。
基本土地
基本的にお店から借りられる(はず)。
あらかじめ自分で使う土地を各10枚くらいずつスリーブに入れた状態で持参すると非常に便利である。
最初は構築時間ギリギリになることもあると思うので、スリーブに余裕があればぜひ試してほしい。
それ以外
上記以外にも、以下のようなものもあると便利かもしれない。
- 飲み物
- 軽食(長丁場なので。お店で食べられるかは店舗へ確認すべし)
- 手を拭けるもの(ゲームを続けていると結構ベタつく)
- プレイマット(お気に入りを持っていくべし)
ちょっと気合を入れて臨む場合
どうせなら勝ちたい、という場合にはある程度予習して臨むことが必要になるだろう。
環境について事前知識を得る
環境によって、カードの価値はガラリと変わるものである。
2マナ2/2のスペックのクリーチャーが強い環境もあれば、あまり役に立たない環境もある。
初めは判断が難しいためリミテッドが強い友達にアドバイスをもらっておいたり、環境に関する考察を記したブログ記事などを読んでみると良いだろう。
例えば大手ショップのBigMagicのWEBサイトではドミナリア以降、BIGsの河浜氏によるプレリの予習記事が上がっていた(M20まで)。セットの基本、マナ域におけるスペックの傾向、覚えるべき干渉手段なんかがまとめられており参考になった。
M21からBIGsの中道氏がシールドについての記事をまとめている。
カードギャラリーを眺めておく
公式で新セット発売に向けて徐々に発表されて行く新カード。構築での目玉カードに気を取られがちだが、リミテッド目線で見ておくとよさげである。
イメトレしておく
リミテッドっぽくカードをピックしたりデッキ構築したりできるサイト(英語のみ)を使う。
使い方
Sealedをクリックし、セット名の略称を選ぶと6パック分のカードプールが出てきくる。デッキに入れたいカードをクリックしてデッキを組むことができる。
筆者はこれを、カードを覚えるために使用したりしている。
まとめ
プレリリースイベントはとにかく楽しいMTGのイベントである。
現金とDCI番号だけ(2021年からはウィザーズ・アカウント)用意して臨んでもなんとかなるので気をわずにお店へ足を運ぶべし。
ザ・ギャザリング エルドレインの王権 コレクター・ブースターパック 日本語版