このシリーズは、世界初のトレーディングカードゲームであるマジック・ザ・ギャザリング(MTG)のアートやフレイバーに無理やりメタルを紐付けて強引にオススメ曲を紹介する記事群である。
絆リス
緻密な世界観と魅力的なアートをベースとした圧倒的なフレイバーを持ったMTGを、より豊潤にしうる音楽であるメタル・ハードロックの数々を紹介していければと思う次第である。
これを読んでいただいたマジックプレイヤーが気に入ったメタルを見つけだすきっかけとなれば望外である。
【MTG】グルールムーンとMastodon「Blood And Thunder」【メタル】
グルールムーンが勢力を増す
モダン環境において、テーロス環魂記発売後に精力を急拡大したアーキタイプに「グルールムーン」がある。
筆者もクローティス加入以降よく使用するデッキの一つである。2020年最初のモダン神挑戦者決定戦に出場してみた時にも持ち込んだ。
ベースはポンザだったが、徐々にパワーカードが加入し、むかしむかしが禁止されるまでは土地への妨害要素は月の大魔術師のみとなっていた。マナ加速→月の大魔術師→血編み髪のエルフやチャンドラといったアクションが主な動き出しとなる。
妨害と速やかなビートダウンを両立しており、効く相手がうごけないままにしばしば。
余談だが、やはりマナ不要でデッキの安定性を増すむかしむかしは、モダンでも屈指のパワーカードであったと思う。
緑好きな筆者としては良い時間を過ごしたのだなぁとしみじみと感じる。
むかしむかし禁止というのはかなり痛手ではあったのだが、執筆現在(2020/04/19)晴れる屋のデッキ検索で息を吹き返してなにやら使用数1位となっている。
MOの競技大会の結果を見ていても、使用者が多いようである。
さて、むかしむかしが抜けてからは、土地かアーティファクトを破壊できる略奪が3枚ほど入るのが主流な模様。
また砕骨の巨人も数枚入っており、血編み髪のエルフからめくれた時のお得感はなかなかのものである。
赤という色の魅力もなにやら感じ始めている今日この頃。
月の大魔術師、そしてその元となった血染めの月という赤だけに許されたマナ否定要素が最高である。
そして赤を象徴する最古にして未だ最強の赤1マナスペルであろう稲妻が使えてしまうのである。
まさにBlood and Thunderである!
ということで今回無理矢理紹介するのは、孤高のメタルバンドMastodonの「Blood and Thunder」である。
Mastodonを聴くべし
Mastodonはアメリカの4人組メタルバンドである。
それぞれのルーツとなった音楽もメタルにとどまらず様々であるらしい。
それは聴いているとなにやら立ち込める一辺倒ではいかない複雑さから理解できる気がする。
4人中3人が曲ごとにメインボーカルをとり、それぞれ色があり面白い。
かのグラミー賞受賞も経験したメタルバンドでもある。
参考
グラミー賞「最優秀メタル・パフォーマンス」を賞!!WARNER MUSIC JAPAN
数回の来日歴があり、筆者も2018年のSUMMER SONICにて目撃している。
そしてBlood and Thunderは、その公演のラストを飾った曲であった。
雷鳴のような鋭いギターリフに目まぐるしいドラミングが絡みつき混沌さが溢れだす。
繰り返すフレーズを聴いていると押し寄せてくる高揚感が最高すぎる。
それはもう血染めの月で身動きの取れない相手に稲妻を浴びせかけるかのようである。
ちなみに収録アルバムはLeviathanという。
近年のアルバムも良作ばかりであり、是非掘り下げてみてほしいメタルバンドである。
おまけ 併せて読みたいMTG記事【2020/04/30追記】
Harerya Hopesのクリスティアン・オルティス・ロス/Cristian Ortiz Ros氏が「今とてもホットなデッキ」としてグルールムーン(赤緑ミッドレンジ)を解説した記事を晴れる屋にて2020/4/27に公開している。
マナ域ごとの一般的なプレイ順であったり、Tips的なテクニック集、サイドボーディング例が示されている。
また、イコリア発売後のモダン環境で注視すべき相棒クリーチャーの紹介も併せて行われている。
おわりに
ということでMastodonを聴くべし、という話であった。
Mastodonの音楽で複雑でサイケデリック、そして激しくも美しい世界を堪能していただければ幸いである。